ノーメイク、スローメイクが流行
新型コロナウイルスのパンデミックが始まって、1年以上になる。フランスでも、自宅で過ごす時間が圧倒的に増え、もともとナチュラルメイク派が多数だった女性たちの顔や身体に対する意識は、さらにナチュラル志向になった。化粧品の売り上げは半減し、ノーメイク、あるいはスローメイクが流行り出した。
フランス世論研究所(ifop)が発表した統計結果によると、現在、毎日メイクをする女性は全体のわずか21%で、2017年(42%)に比べて半分以下だったという。特に大都市在住の社会的・文化的地位が比較的高い、若い女性たちに多い傾向らしい。
消費者の収入が減少したためかと思いきや、同研究所は、「長期的・決定的なナチュラル志向への転向」と分析している。30歳以下の女性の53%は、今後は、企業が女性従業員に仕事場でのメイクを義務づけないように法制化を望んでいるというから驚かされる。