持ち物チェックを習慣に

モノを無駄にせず、使いきることと同時に、目に入る景色がスッキリ片づいていることも大切だと思います。私は、テーブルの上に何かを置きっぱなしにすることはありません。モノが外に出ていない状態が好きなのです。

だからといって、なんでもかんでも戸棚にしまい込んで「とりあえず見えないからいいわ」というわけではありません。戸棚の扉を開けた時、ぎっしりモノが詰まっていると、食べ物がうまく消化できずおなかがもたれるような感覚になりますから。

私は、郵便物が届いたらすぐに開封し、いるモノといらないモノに分け、いらないモノはその場で処分します。それだけでかなり量が減り、必要なモノだけが残る。それもその日のうちに片づけてしまいます。

キッチンの隣に、調味料、保存食、乾物、米などをストック するパントリーを設置。棚板の奥行きが浅いので一目で見渡せる

また、仕事柄、どうしても数が多くなってしまうのが食器類。器の収納で一番大事なのは、「空き」をつくることです。器を重ねて高く積むと、奥の器が見えなくなり、結局使わなくなってしまう。すると、持っているものを「使いきる」ことができなくなります。ですから器の数を減らしてでも、「空き」をつくることが重要。

私は、自分の持ち物が必要かどうかチェックすることが習慣になっていますので、食器棚の扉を開けるたびに考えます。もし、最近あまり使っていないから手放そうと思う器があった時は、私がプロデュースした調理道具などを取り扱うショップでちょっとしたガレージセールを開いて、使っていただける方にお譲りしています。

ちなみに、私の家には、「使わないモノ」は一切ありません。飾るためだけのモノもなく、すべて「使うモノ」です。