「ラックス」「黒龍」…人気の品種たち

日本の育種家の方たちは、世界に誇れる技術を持っていらっしゃいます。ここ10年で花の品種は飛躍的に増えました。

僕が大好きなラナンキュラスという花にも画期的な品種が登場しています。「ラックス」というシリーズで、それまでは花が終わった後土の中に球根を残していると、腐ってしまっていました。ところが「ラックス」は植えっぱなしにしていても、翌年には再び花を咲かせることができます。花弁にもキラキラとした輝きがあって魅力的です。

画期的な品種、ラナンキュラス「ラックス」(写真提供:写真AC)

寄せ植えすると洗練された印象になる葉物(主に葉を楽しむ苗)も、近年たくさん出回るようになりました。

日陰に強いヒューケラやアイビーにはさまざまな色や形があって、見ているだけでも楽しいです。リュウノヒゲという昔ながらの日本庭園に使われてきた植物には黒色の「黒龍」という品種があり、西洋風花壇でも名脇役になってくれます。

西洋風花壇の脇役、リュウノヒゲ「黒龍」(写真提供:写真AC)