任せた家事に対して口を出さない、失敗しても責めない、そして尻ぬぐいしないことも大事です。わが家のエピソードを例に挙げると、ご飯を炊く係の息子がうっかり忘れてしまったことがありました。私はいつも通りおかずを作り食卓に並べ、特に息子を怒ることもしませんでした。そして、おかずだけの食卓を囲んで「ご飯がないね」と家族みんなで困る(笑)。でも、いつも当たり前にご飯が出てくるのは、私が炊き忘れずにいたからなのだということは、家族に伝わったようです。

 そして、ここが大事なんですが、私が、息子をフォローして急いでご飯を炊いたり、コンビニに買いに走ったりしたら、結局「お母さんが何とかしてくれる」と思われて、私の仕事になってしまう。だから、尻ぬぐいはしません

 

\マインドチェンジ(3)/
自分が不機嫌に
なることはやめる

〈「忙しい朝に、夫のために味噌汁を作るのが面倒くさい!」。義務でやっているけど実はイヤだと感じているものは何か認識する。優先すべきは自分と家族がご機嫌に暮らすこと。自分が不機嫌になるなら、「できません」と白旗を揚げよう〉

やって当然という常識を疑ってみる

本来、家事は、自分と家族がご機嫌に生活するためのものです。嫌いな家事を我慢してがんばるのは本末転倒だと私は思います。ひとくちに家事といっても、人それぞれ好き嫌い、得手不得手がありますよね。料理は好きだけど掃除は嫌い、とか。好きなことをやめてもラクになった感じはしないはず。

家事の負担を減らすには、自分が嫌いなこと、それをやると不機嫌になることからやめてみましょう。家族にふってもいいし、家事代行など外のサービスを利用する手もあります。あるいは、よく考えたらその作業自体、やめても支障がないかもしれません。

たとえば私は、アイロンをかけるのが負担なのでやめました。基本的にノーアイロンで着られる素材の服を買い、洗濯したあとはピシッと生地を伸ばして干す。オンシーズンのものはすべてハンガーにかける。やりたくない家事は、やらなくてすむ仕組みを考えればいいのです。