\マインドチェンジ(4)/
なくて困るかどうか
考えてみる

玄関マットは必要? トイレマットは? シンクに三角コーナーを置くのはなぜ? アイロンをかけなきゃダメ? あなたの手を煩わせる家事やモノが、本当に必要かどうか考えてみる。案外なくても困らないかも。常識を疑ってみよう

自分基準で家事をリストラしてみる

モノを見直すことで家事の負担を減らすこともできます。たとえば玄関マット。そもそも西洋から入ってきたもので、西洋ではマットは玄関の外にあり、靴底の汚れをとるのが目的です。じゃあ土間から上がった室内に敷く日本の玄関マットは何のため? ただの飾り? マットにはほこりがたまるし、ほかのものと分けて洗うので洗濯の手間が増えます。

装飾のためにマットをおく必要はないなと判断して私は撤去しました。結果、何も困らなかった。マットがないと掃除がラクだし、洗濯物が減り、洗い替えを収納する必要もなくなります。

モノを減らすと、そのぶん管理する手間が減るのです。特にキッチンはモノが少ないと片づけと掃除が格段にラクになります。私は背の高い食器棚を処分して、自分の手が届く位置に奥行き30cmの棚を設置し、普段使いの食器はそこに入るぶんだけに減らしました。

また、同じような機能をもつものは一つに絞るのも一案。たとえばやかんと電気ケトル、急須とティーポット。どちらか一つあれば事足りるでしょう。

必要かどうか判断するには、とりあえず1週間使わずにしまっておく。それで不便を感じず、家族の誰も気づかなければ、必要ないもの、と判断していいと思います。

私がやめた家事・モノについては別会で詳しく紹介します。ただし、私が苦痛に感じる家事が、みなさんにとっては楽しい家事かもしれません。その逆もあるでしょう。手放すものは人によって違います。自分基準で考え、思い切って家事をリストラしてください。

後編●〈手抜きの達人〉がやめてよかった家事リスト