「個人」で頑張る、ということ

武井 清水さんがこの世界に入ったきっかけは何だったんですか?

清水 私は、最初ラジオにちょこっと出てて、そのうちライブをやるようになって、それを見に来たフジテレビの人に「テレビに出ませんか?」って。翌年『笑っていいとも!』のレギュラーが決まったという。

武井 僕も、デビューしてから3ヵ月で『いいとも!』のレギュラーが決まりました。

清水 強運だね。事務所がよかったのかな?

武井 いえ、僕は最初から個人でやってるんです。

杉本 そうなの?

武井 個人事業として芸能活動をしたかったんです。事務所のタレントとして働くより、自分のビジネスとして芸能という軸を持ち、そこにスポーツなどを交えながら独自のスタイルで活動したい、というビジョンがあったので。

杉本 私も24歳で完全独立したんですよ。どこかにコントロールされているというのが、どうにも耐えられなくなってしまって。

清水 かく言う私も大きい事務所に入ったことない。

杉本 なんだ、3人とも?

武井 「個人の輪」ができた。サークル作りましょうか。(笑)

清水 でも、最初から個人というのは、大変じゃなかった?

武井 31で芸能の修業をはじめて、デビューが39歳。その8年間に、芸能界の仕組みを徹底的に勉強したんです。業界の人に直接話を聞いて回ったりして。

杉本 すごい。私は勢いしかなかったな。芸能界の仕組みなんて何も知らずに、ダメだったら仕方ないや、くらいの気持ちで事務所を辞めた。案の定、独立してすぐは、いわゆる「おいしい話」なんてことごとくきませんでしたけど。いろいろ嫌なことも我慢したから今がある、という感じです。

武井 確かに、個人ならではの課題はたくさんありますよね。

杉本 厳しかったけど、私の場合は「自分にしかできないことは何だろう?」っていう追求が、そこからできたんですね。だから本当によかったな、と思う。自分を偽って生きることほどつらいことはないから。