冷静と情熱の間でやっていこう
清水 百獣の王は、とりあえずこれから何を目指すの? 私、王様に会ったのはじめてなんだけど。
武井 くるしゅうない(笑)。まあ、ハリウッドですかね。
清水 でかいなあ、それは。
武井 実はオファーは来たんですよ。「トランスフォーマー」シリーズ前々作の『ロストエイジ』から。
清水 え、ほんとに?
武井 撮影地の香港まで行って、衣装合わせもして、マイケル・ベイ監督に「日本人はみな、僕のことを“キング・オブ・ビースト”と呼びます」って挨拶までして。
清水 思い切ったことを言ったね。(笑)
武井 ところが前のシーンの撮影が押して、翌日撮りになっちゃった。でも僕、その前の週に「世界マスターズ」の200メートルで銅メダルを獲得していて。生放送のレギュラー番組を休んでたので、仕事をとばせなかった。後ろ髪引かれる思いで帰って来たんです。
清水 ちょっと、あなたすごいね。今日の話、全部嘘だったら面白いのに! じゃあ、そのリベンジしないと。杉本さんの夢は?
杉本 持ち越しになった動物愛護法改正のこととか、いろいろありますけど、先のことで今頭の中を占めているのは、自分のやっている公益財団の後継者をいかに見つけていくか、ということですね。スピリットだけでもダメ。ちゃんと機能してくれる人でないと困るから、なかなか大変なんです。
清水 動物が好き、という気持ちが強いだけじゃ務まりませんよね。
杉本 情熱と冷静さのバランス感覚が必要っていうか。動物の問題って、社会の仕組みや個人のエゴも含めて全部人間の問題なので、最後は人間力が問われるんですよ。清水さんには、これから先の目標ってあるんですか?
清水 この前6回目の武道館公演をやったから、10回まで頑張ろうかな、と。体力があればだけど。
武井 先輩の後は追いたい。僕も武道館目指そうかな。
清水 ほんとにできそうだから怖い(笑)。歌えって言われたら、歌手もやるんじゃないの?
武井 「ゴージャス」のご縁で、彩さんとコラボでCD出したりして。
杉本 あははは。
武井 バックで清水さん、ピアノお願いします。
清水 なんで私、脇役なのよ。(笑)