「街なかの植物」を覚えてみても

路上園芸鑑賞には、特に決まったやり方はありません。私自身、好きなときに好きな場所をぶらぶら歩いて、「あ、これ面白い」と思ったものを撮って楽しんでいます。

まずは、毎日のお散歩コースに「お気に入りの路上園芸ポイント」を見つけてはどうでしょう。たとえば駐車場にあるポールの穴は、ヤエムグラなどの雑草がけっこう生えています。春先は小さい芽だったのが、むくむくと育って、「へえ、こんな花が咲くのね」「もう実がなったわ」と定点観測すると楽しいですよ。

建物と建物の間の空間も、去年と今年では生える植物が違ってきたりします。それが隣の家の鉢からはみ出してきた園芸品種のワイヤープランツだったりと、新旧の勢力争いがあるのも面白い。

 

「段差に置かれた踏み板の穴から飛び出すように生えているハコベ。踏み板のグレーと草の緑の対比が面白い。自然の逞しさを感じる瞬間

 

それには、植物の名前を知っておくと楽しみがさらに広がります。私もまだまだ詳しくないのですが、昨年コロナによる自粛生活で時間ができたとき、目に留まった植物の名前を全部言えるようにすることを「筋トレ」のように自分に課したら、また一段と路上園芸鑑賞が楽しくなりました。最近はスマホで撮った植物の名前を教えてくれるアプリもありますし、「街なかの植物」に特化した図鑑を書店で探してみてもいいと思います。