やってみたら意外に簡単

ちなみに、証券会社の口座には、一般口座、特定口座、NISAなどの「口座種別」がありますが、特定口座から移管する場合は、移管先の口座も特定口座、一般口座から移管する場合は、移管先の口座も一般口座となり、NISAの株は移管することができません。NISAの株を移管する場合はあらかじめ課税口座(特定口座または一般口座)に払い出しをしたうえで、この移管手続きが必要となります。

NISAから課税口座に払い出しした場合、取得単価は払い出した日の価格となります。(以前「NISAが使いこなせない」でも書いたとおり )

私が「TYO」改めAOI TYO ホールディングスの株をロールオーバーせずにNISAから特定口座に移したのは2年前、取得単価は実際に買ったときよりグッと下がって789円になりました。あの時ロールオーバーして、今のタイミングで移したら取得単価は限りなくTOB価格に近づいていて利益にはほとんど課税されなかったのに。って、今さら言ってもね。当時そんなこと予測できっこないわよ。

野村證券で口座が開設されたら、株式移管用の「加入者口座コード」が届くので、それを「特定口座内上場株式等移管依頼書」(これは現在の証券会社からネットで取り寄せ)に記入して、SBI証券に提出してください、とのことでした。
「加入者口座コード」というのは電話でも教えてくれるとのことでしたが、20桁くらいの長い番号だと言われたので郵送でお願いしました。
最近、耳が遠くて聞き間違いが多いのよ。

そしてSBI証券から株式が移管されたら野村證券から連絡があり、公開買付けに応募するという流れです。この応募手続きはオンラインでも可能です。

3つの方法の中で最も手間ひま掛かって面倒といわれた手続ですが、やってみたらそれほどでもなかったです。あくまで個人の感想ですけれど。
手数料が掛からず確実にTOB価格で売却できるのですから、時間がある人はこの方法を選んでも良いのではないでしょうか。