「そんな遠くに墓参りに行けない!」というトラブルも

私が相談を受けたある夫婦の例ですが、自分たちが入るお墓を用意しておこうと、退職金で郊外の墓地を購入。息子に報告したところ「そんな遠くに墓参りに行けない!」と言われ、改めて買い直したのだとか。

墓地を決めてお墓を建てるまでの手続きの方法は、管理者が教えてくれます。こちらで用意する書類は、納骨の際に必要な「死体埋火葬許可証」のみ。市区町村役場に死亡届を提出して申請を行うと発行される書類で、これに火葬後の執行済印が押されたものを管理者に提出します。

石材店で手配した墓石を建てた新しいお墓は、納骨前に開眼供養を行います。

お墓を継ぐことになる子どもの意見を聞くとよい(写真提供:写真AC)

《手続きの流れ》

(1) 希望の立地、予算を決める

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(2) 複数の墓地、霊園を比較検討。申し込み

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(3) 「死体埋火葬許可証(火葬執行済印が押されたもの)」を墓地の管理者に提出

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(4) 墓地使用料、年間管理費を納入して、墓地使用権を取得(公営墓地の場合は、「使用許可証」の交付)

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(5) 墓石の購入、工事(一般墓の場合)

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(6) 開眼供養を行い、納骨

【必要な書類】 
□   死体埋火葬許可証(火葬執行済印が押されたもの)

《供養》のかたちはこんなにある!
1・納骨堂、散骨、永代供養…増える〈供養〉の選択肢。初期費用の目安は
2・新しいお墓を建てたい場合の手続きは? 
3・お墓を引き継ぎたい場合の手続きは? 
4・お墓の移動・墓じまいしたい場合の手続きは? 
5・【Q&A】夫と同じ墓に入りたくないなら? ペットと同じお墓に入れる?