自分のスケジュール優先で融通が利かない

毎朝、スケジュールを紙に書き出すのも日課で、15分、30分単位で細かく決めている。ある時、孫が「今から駅まで車で送ってくれない?」と急なお願いをしたら、「俺の昼休みがなくなってしまう」とひと言。家族は固まった。とにかく自分のスケジュール優先で融通が利かないのだ。勤め人でもないのに昼休みとは? である。かわいい孫の頼みでも予定は変えない。

そのほかにも、体操教室2つに認知症予防のための歌の教室、かかりつけ医の診察など、ほとんど毎日のように自分で自動車を運転して外出する。免許の返納は次回の更新の90歳と自分で決めていて、運転監視システムをつけているが、法定速度以下でしか走行せず、特に危険運転もないので、無事故で返納となることを祈るしかない。

手先が器用で、家の中のプチリフォームはお手のもの。ただし相談なく行う。確かに技術はあるけれど、いかんせんセンスがない。トイレの電気もいつの間にかセンサーライトになっていたが、今時、裸電球とは。

家の敷地の周りは生け垣になっていて、その手入れも決して他人には任せない。手間がかかるので再三、フェンスにしようと持ち掛けるも、いつも聞こえないふりを決め込んでいる。実は昨年、この垣根の手入れの際に脚立に上った状態で、持っていたチェーンソーのコードが足に絡まり、転落しそうになったという。それを後になって言うから困る。

さすがに懲りただろう、と思ったら、今日、隣町のチェーンソーの展示会に出掛けて、誰にも相談することなくコードレスのチェーンソーを購入してきた。まだまだ、やる気です。

昨年のある雪の日にはこんなこともあった。凍結のため庭の水道管が破裂したのだが、業者が立て込んで数日来られないとわかると、なんと自前で削岩機を購入。業者が来る前に水道管を掘り出すことまでしてしまった。

他人の意見には耳を貸さず、自分がやろうと思ったことは徹底して曲げないマイペースぶりだ。