2021年8月10日号
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[特集]
〈後悔しない、迷惑かけない〉
終活
――いまを豊かに生きるために

終活は、どうもやったほうがいいらしい。とはいえ、すべきことを絞り切れず、結局いまも手をつけられずにいる方は多いのでは。一方、取り組むのが早すぎた、家族と「死」について話し合うことさえできない……そんな方もいることでしょう。もっと軽やかに。もっと日常の一環として。いつかくる日に向けて、最低限しておきたいことを考えてみませんか

●注目記事●

〈親の姿に、わが身を重ねて〉
人生のしまい方をイメージすることから始めよう
加藤登紀子× 渡辺えり

歌をご縁に交流が始まった、加藤登紀子さんと渡辺えりさん。年齢が一回り違う二人は、それぞれ終活に着手しています。両親と夫を看取り、この先を見据えて娘たちと相談している加藤さんと、ひとり暮らしで課題が山積みの渡辺さん。物の整理から終の棲家、理想の最期まで聞いてみると

加藤 えりさんとは、2020年の、浅川マキさんの追悼コンサートで出会って、すっかり意気投合したのよね。この間も、私がやっているYоuTubeのライブ配信に出てくださって。

渡辺 歌手として歌わせていただき、お世話になりました。そのときのトークでも盛り上がりましたけど、私と登紀子さんは、ともにひつじ年のやぎ座。

加藤 一回り離れているのに、なぜか同級生みたいな感覚がある(笑)。いまは、ご両親の介護をしていらっしゃるとか。

渡辺 私が介護しているわけではないんです。山形の介護施設にいるので、月に一度両親の好物を持って会いに行く程度なのですが。二人とも認知症の症状があり、もう母は、私が自分の娘だということもわからない。父のほうはまだ症状が軽いものの、声が出なくなってきて、自力で歩けません。

加藤 ご両親は同じ施設にいらっしゃるの?

渡辺 ええ。でも要介護度が違うので、部屋は別々です。仕方のないことですけど、施設では起床、食事、入浴、就寝などタイムスケジュールがきっちり決められていて。元気だったころ、父は夜中まで『水戸黄門』の再放送を見たり、母も夏場は下着のまま畳に寝転がったり、自由気ままに暮らしていたんです。それなのに制約が多い生活になってしまい、ここが終の棲家になるかと思うとかわいそうで。自分が同じ状況に置かれたら、絶対イヤだなあ……と。(一部抜粋)

他にも、田村淳さんのエッセイ「「延命治療はせん」。母ちゃんは残り時間も存分に楽しんだ」、水野誠一さん、水野頌子さんの親子対談「すべて自分らしく整えて、 木内みどりは カッコよく逝った」、専門家による「遺す人、遺される人、どちらも納得できる方法とは」など。
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[読みもの]

〈一筋縄でいかないのが人生〉
歌手生活56年。
亡き母の苦労と、息子たちの成長と

森進一

独特のハスキーボイスと心揺さぶる歌唱力で人々を魅了する森進一さん。数々のヒット曲を持ち、昭和・平成・令和を股にかけて活躍してきた功績が高く評価され、デビュー56年目にあたる今年、春の叙勲において旭日小綬章を受章した

この春、はからずも受章の栄に浴し、身に余る光栄と感激しました。ひとえに応援してくださる皆様のおかげと心から感謝しています。

 もともと僕自身は、あまり賞とか『NHK紅白歌合戦』に出場とか、そういったことを意識するほうではないんです。ステータスにこだわり始めたらキリがないし、欲に翻弄されると心が疲弊してしまうし……。余計なことを考えずに淡々と仕事をこなすほうがいい、と若い頃から考えていました。

 もちろん一時はもっともっとと高みを目指していたこともあります。歌がヒットすれば嬉しいし、周囲の期待に応えたいと夢も見た。芸能界で生きていくことに限らず、人が充実した人生を生きるうえで、夢を持って「こうなりたい」とビジョンを描くこと、そして夢に向かってエネルギッシュに邁進することは大切な経験だと思います。

 でも、やがて野心の季節は過ぎ去り、僕は「こうはなりたくない」と考えるようになりました。それを一言で言えば、「無様な姿は晒したくない」ということ。人からどう見えるかではなく、たとえば声が出ていないといったことがあれば自分が一番よくわかるから、意地を張らないようにする。そこで無理をすれば、自分がつらい。(一部抜粋)

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〈本誌独占 夫婦で初登場!〉
登坂淳一
不妊治療を経て 娘を授かり、人生が変わった

2021年4月27日、13ヵ月間の不妊治療を経て待望の第1子を授かった登坂淳一さん。妊娠に至るまでの戸惑いや不安、出産後の生活の変化などについて、夫婦で初めて語ります

 分娩室で生まれてきた娘に初めて会った瞬間、幸福感が体中を駆け巡るような、なんとも言い表せない感覚で──。局アナ時代、喜びを表す表現としてよく「感無量です」と使っていましたが、比較にならないくらい。これこそが「感無量」だと。

 計画無痛分娩を選択していて陣痛促進剤を使ったのに、当日出産にいたらなくて。予定日から1日遅れたことで少し不安もあったので、無事に生まれてきてくれた時には自然と涙が流れたよね。こんなに泣けるのかと自分でびっくりしてしまった。

夫 誕生後は生活が一変して、すべて子ども中心に。僕は、赤ちゃんの子育てを実践的に教えてもらえる“パパ学級”を楽しみにしていたけれど、コロナで中止。インターネット動画で自習して、お風呂に入れたり、おむつを替えたりしているけれど、子育てというのはこんなに肉体を使う重労働なんだと実感しました。長時間抱っこするせいか、あちこち筋肉痛だし。(笑)

 夜も頻繁に泣いて大変だと聞いてはいたけれど、想像していたほどではなく──私たちの年齢に合わせてくれたのかな。私は40歳で出産したから。(一部抜粋)

 

[カラーグラビア]

〈カラーグラビア&インタビュー〉
柳楽優弥
30代でもう一花 咲かせたい

14歳で鮮烈なスクリーンデビューを果たし、以降さまざまな作品で印象的な役を演じてきた柳楽優弥さん。経験を積んでもなお、満足することはないと言います

昔から、稽古事や習い事をするのが好きで、興味をひくものに出合うと挑戦せずにはいられません。なかでも長く続けているのは護身術。10年ほど前、一時俳優業から離れてアルバイトをしていた時期に、「かっこいい男になるには武道だろう!」という発想で通い始めました。昇段して帯の色が変わっていくのが楽しいですし、今も道場へ行くと、初心に戻れる気がして身が引き締まります。

同じように、「品のある人間になりたい」という思いから茶道も習っていますし、食への関心が高まって味噌を手作りしてみたり……。入り口は単純な興味ですが、いつか何かの形で仕事に役立てばいいなという思いもあります。 

コロナ下ではアウトドアで過ごすことが増え、釣りにハマったことを機に一級船舶免許を取得しました。現時点でゾウ、馬、バイク、車、船に乗れるので、陸海空のうち残るは空だけ。実は、ヘリコプターの操縦免許についてはネットで調べ済みです。(笑)

 


他にも、

〈ファンと一つになって、僕らは〉
ジェシー(SixTONES)
ワイルドに、 ときに自然体で

〈ルポ 身近な人にできることは〉
女性の自殺がコロナ禍で急増している
古川美穂

〈「本屋大賞」作家が語り合う〉
辻村深月× 町田そのこ
子どもが学校にいる間に新たな物語を生み出す

〈新連載〉忘れえぬ女性たち
五木寛之
第1回 太地喜和子 ガルシア・ロルカの影

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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