理想どおり完璧に終活を進めようとすると、心身ともに疲弊するばかりか、家族とのトラブルを招くことも……。みんなをハッピーな結末に導くために、何をどれくらい決めておけばよいのでしょうか。1回目は「生前整理・遺言」について。遺されたもののことで大切な家族が揉めたり困ったりしないよう、何をどう処分し、譲るかを決めておきましょう(構成=島田ゆかり イラスト=くぼあやこ)
次の終活行動のうち、
あなたが正しいと思うものはどれですか?
Q1 とにかく、ものが多いわが家。離れて暮らす娘に迷惑をかけないよう、断捨離を始めた。価値のあるものは売ってしまおうと思う
A
○
無理のない範囲でものを処分しておくことはいいことです
Q2 葬儀やその後の供養の費用は、普段使いしないように定期預金にしている
A
△
おしい! 定期預金はおすすめしません
Q3 子どもたちはそれぞれ結婚し、マイホームを手に入れているが、自宅だけは長男に譲りたい。だから遺言書に記すことにした
A
×
長男に遺すことを、ほかの家族に伝えていますか? 自分だけで決めたことなら、トラブルの火種になりかねません
Q4 揉めるほど財産があるわけではないので、自筆で遺言書を書いて自宅の引き出しに入れてある。そのことは、子どもたちにも伝えてあるので安心
A
△
内容によっては正式な遺言書にしたほうがよい場合もあります。法務局に預けるか専門家に依頼を