Q5 火災保険で、家電や家具は補償されますか?

A5 契約によります。火災保険は「建物」と「家財」の契約は別です。

火災保険は、所有される戸建住宅やマンションの居室を対象とする「建物」と家具や衣類、世帯道具を補償する「家財」の2つの補償に分かれ、別々に契約することになっています。

「家財」の誤解で多いのは、「家財」の補償を最初からセットされているものと思い込んで、実は「建物」だけを契約していたというケースです。

「建物」が全壊したことにより、一切の家財が使えなくなったとします。この場合、「家財」補償をセットした契約でなければ、家財の保険金は支払われません。また1個・1組の再取得価額が30万円以上の貴金属や美術品などは、契約書に明記しておかないと、保険金が支払われない場合もあります。

家財の補償額は、建物とは別に設定します。「うちは高いモノなど一つもない。家財なんて、大した額にならない」と思うかもしれませんが、家財は家電や家具だけを対象としていません。火災で何も持ち出せず、着のみ着のままの状態から、洋服はじめ生活用品などをゼロから揃えるとなると、大変な金額になることが分かり、驚かれるでしょう。

ちなみに、家族1人当たり300万円平均として、現役世代の夫婦と子ども2人の4人家族で、家財の補償額を世帯合計1,500万円に設定される方が多いようです。

 

Q6 保険金の使い道は申告が必要ですか?

A6 領収書などを出す必要はありません。

「家財」保険金の支払いは保険会社の調査や査定・支払保険金の提示を経て、火災保険の契約者の口座に振り込まれます。

一般の方がご存じないのが、領収書もレシートを保険会社に提出することがないということです。振り込まれた保険金の使い道は契約者に託されています。前と同じランクの家具や種類を揃えなくてもいいのです。例えば、以前は洗濯機と乾燥器があったけれど、一体型を購入したということでもOKです。

では、税金面はどうでしょうか? 損害に対する保険金ですので、税金がかかることはありませんが、確定申告で控除されることもないということは覚えておきたいですね。