弁護士に相談したうえで義妹は自己破産

しかもあとになって、義妹が病院に見舞いにきた友人に健康保険証を盗まれ、自分の名義で勝手に借金をされたということが判明した。義妹は友人に抗議したが、なしのつぶてだったという。結局、弁護士に相談したうえで義妹は自己破産することに。それによって、彼女はわが家以外から金を借りることができなくなった。

以後、返済はいっさいないまま、義妹からの「お金貸して」が繰り返されることになる。

夫に相談しても、結局は夫の母から「あの子、困っているのよ」と口添えがあり、「貸してやってくれ」となる。農協の口座に入れておいたわずかな蓄えも、みるみるうちに消えていった。

ある日、「ボイラーが壊れたので修理代がいる。お金貸して」と電話がかかってきたので、「うちにはもうお金がないの」と言うと、「じゃあ、信販会社でクレジットカードを作って、それを貸して」とくる。それ、違法ですから。夫もさすがに断ったが、また母親が「たった一人の妹でしょう。何とかしてやって」と頼んでくるものだから、結局義妹の望み通りになった。

キャッシング限度額30万円の設定のところを断りもなく50万円に変更し、めいっぱい借りて、もちろん返さない。カードの名義は夫なので当然うちに請求がくる……。ええ、返しましたよ、返しましたとも。

さらにこの話には続きがある。義妹宅のボイラー工事をした販売店の奥さんに、夫が「あいつ、修理代払った?」と聞くと、奥さんは曖昧な笑みを浮かべて何も言わなかったそうだ。つまり、払っていなかった……。じゃあ、あのお金は何に使ったの?