「施設に入れた」という考え方はもはや時代遅れ
あなたも専業主婦の友人との会話にストレスを感じるなら、ご自分と同じく働きながら介護をする人と話す機会を増やしてはどうでしょう。親の介護にもさまざまな選択肢があり、みんな悩んで決めているとわかるだけでも気持ちが落ち着くのではと思います。
一つ、相談内容で気になったのが「施設に入れた」という文言です。私は父と母がお世話になった老人ホームと、現在もおつきあいがあります。
20年前は「家族に入れと言われたからホームに来た」という高齢者が多かったのですが、今は90歳を過ぎてからでも「自分でここに入ると決めた」という人がいるように、自分の意思で入居を選択する人がほとんど。認知症などで自宅介護が難しくなった場合も、施設に入るという選択が最良だから選んだというケースが多いのではないでしょうか。
ですから友人が暗に指摘する「施設に入れた」というネガティブな考え方はもはや時代遅れ。もしそういう言い方をされたら、「私たちはよく考えて決めたの」「母もこういうところが気に入っているのよ」とポジティブな選択であったことを話せばいいと思います。
あなたの話を聞いて、「実は私の親も介護施設を探していて。選び方を教えて」と相談されることもあるかもしれませんよ。