●「代理人キャッシュカード」のメリット・デメリット●

代理人に選任された家族や親族が、本人に代わってATMで入出金できるキャッシュカード。1つの通帳につき1〜2枚作ることができます

【メリット】

・口座の名義人が寝たきりや認知症になっても、代理人に選任された家族が必要なお金を引き出せる

【デメリット】

・認知症になった後では作れない
・1日にATM利用限度額までしか引き出せないため、大きな金額は数日に分けて引き出す手間がかかる

 

●「成年後見制度(任意後見)」のメリット・デメリット●

財産管理や契約の締結などを行ってもらう任意後見人を自分で選び、契約を交わす制度。認知症で意思能力がないと判断されたら、任意後見人が家庭裁判所に「任意後見監督人」の選任を申し立て、仕事をスタートします

【メリット】

・任意後見人の選定や介護の内容など、本人の希望を反映させやすい
・任意後見人の仕事は任意後見監督人によってチェックされる

【デメリット】

・認知症になった後では制度の申請ができない
・本人の意思能力が低下するまで、任意後見人は財産管理を行えない
・任意後見監督人への報酬が発生する(任意後見人への報酬は話し合いで決める)

▶︎「成年後見制度(法定後見)」とは?

認知症などで意思能力が低下した後に、財産管理や契約の締結などを行う成年後見人を選任できる制度です。選任は家庭裁判所が行い、弁護士や司法書士が成年後見人・監督人に選任されるケースが多く、報酬が発生します

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