運動で骨に刺激を。
予防的治療も検討して

予防のポイントになるのが食事と運動です。

「毎日の食事で骨を作る材料となるタンパク質、カルシウム、そしてカルシウムの吸収に必要なビタミンDの摂取を心がけてください。もっと大切なのが、運動です。ウォーキングなどの有酸素運動は、生活習慣病の予防には効果的ですが、骨を作る意味では、やや刺激が不足しています。例えば、床の上でジャンプするなど、骨に少し強めの振動が伝わる運動が有効。骨を作る骨芽細胞が活発に働くようになるのです」

また、予備群の段階で積極的に治療することも大事。

「骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する『骨吸収抑制剤』や、骨の形成を促す『骨形成促進剤』などの薬を病態に合わせて使い分けます。女性ホルモンを補充する治療も効果的です。最近の新薬では、10年間の治療で、脊椎なら20%ほど骨密度を高められます。これまで骨粗しょう症は、老化現象としてあきらめなければならない病気でした。しかし今は、積極的な治療をすることで、治せる病気になっているといっていいでしょう」

骨にいい生活と早めの治療を心がけ、骨貯金を減らさないことが人生後半をすこやかに過ごすコツといえそうです。

次ページから、強い骨を作る生活習慣について紹介します。