明るい店内は家族連れや一人客などで盛況。ドリンク1杯からカフェメニューが楽しめる
2021年、東京・中央区にオープンして話題となった「分身ロボットカフェ」。ロボットを操作するのは、難病患者や障害などの理由で外出が困難な人たちだという。そこで働くスタッフに話を聞いた(取材・文=古川美穂 撮影=本社写真部)

ロボットを操るのは外出が困難な人たち

「いらっしゃいませ!」

人間のスタッフと一緒に出迎えてくれたのは、直立した白いロボット。シェフスカーフを首に巻いたスタイリッシュな雰囲気で、アーモンド形の大きな目が印象的だ。

東京・日本橋のビルの1階にある「分身ロボットカフェ」。ここで働くロボット「オリヒメ(OriHime)」は、カメラ、マイク、スピーカーを搭載し、インターネットを通してコミュニケーションできる。遠隔操作する人はパイロットと呼ばれ、その多くは難病や障害などさまざまな事情で外出が困難な人たちだ。

バリアフリーの店内にはシンボルツリーや観葉植物が配され、車椅子の来店者もゆったり軽食を楽しんでいる。客席は予約推奨のダイナーとバーコーナー、予約不要のカフェラウンジの3エリアからなる。ダイナーのテーブルの上には、高さ20センチほどのオリヒメが1台ずつちょこんと載っている。

席に着くとオリヒメがパッと緑色に目を光らせ片手をあげて、「本日こちらのテーブルでオリヒメのパイロットを務めます、米重ちふゆと申します。よろしくお願いします」と明るい女性の声で言った。