闘う相手が見えて気持ちが切り替わった
かつてカフェでバリスタとして働き、現在はDAWNでコーヒーを淹れるバリスタロボットを担当するパイロットの藤田美佳子さんも、ALSと診断された一人だ。
リモート取材日に、画面の向こうで柔らかい笑顔を見せる藤田さんは、現在夫と高校生の娘と3人で愛知県に暮らしている。
「確定診断が出たのは4年前。家族3人で泣き崩れました。悔しくて怖くて不安で。でもオリィさんたちの活動を知り、闘う相手が見えて気持ちが切り替わりました。オリヒメを使っていきいきと活躍している方、手が使えなくてもパソコンの視線入力で素晴らしい絵を描く方などを知って勇気づけられた。トンネルも真っ暗だと怖いけど、先に明るいものが見えれば進んでいけます」