大谷選手の活躍から、変わってしまった日常を生き抜くヒントを見出したお二人(写真:本社写真部)
10年にわたり、少年院で「命」にまつわる講演を行ってきたお笑いコンビTIMのゴルゴ松本さんが、俳優でタレントの武田鉄矢さんと対談。言葉にこだわり、人の心に寄り添ってきた二人が、変わってしまった日常を生き抜くヒントについて語り合います。今回は、コロナの流行を経たこれからの社会でどう生きるか、という話題について。武田さんはそのヒントが、メジャーリーガー・大谷翔平選手の活躍にあると考えているそうで――。

大谷翔平選手の活躍を見て感じたこと

ゴルゴ コロナウイルスの流行をきっかけに時代は変化し、考え方も変わってきました。

現在(収録時2021年10月)、感染者数は減り、収束が見えてきた状態なので、世の中は「動く」フェーズに入ったと思います。動いていい。自分のやりたいことをやっていい。今度はコロナによって起きた「変化」を、「進化」させることが必要になってきているように感じます。武田さんはこの後、どんな時代になっていくと思われますか?

武田 私も同じように思っています。ただし、日常は戻ってくるかもしれませんが、以前と同じ日常ではない。別の日常をつくっていく、時代の節目にさしかかったように思います。新しい日常をどうつくるか、これからの時代をどう前向きに生きるかのヒントは、すでにあると思うんです。

コロナの流行で日本はぺしゃんこになり、暗いニュースばかりでした。でもそれと同じ時期に、メジャーリーグで大谷翔平選手があんなにも活躍していることには、何か意味がある気がしてならないんです。

ゴルゴ 大変な時代の中で、日本人が世界中を驚かせている。確かに何かメッセージを感じます。