若者と我々は別社会の人間

控えめ。出すぎない。若者に混ざらない。これが重要だと思うのです。

『我が家は前からソーシャル・ディスタンス』(著:綾小路きみまろ/マキノ出版)

「きみまろさん、時代についていけません。どうしましょう?」

中高年のオヤジさんたちからよく嘆かれます。正直、そんなに無理する必要はないと思いますね。

いつの時代にも、「若者言葉」というものがあります。若い人たちの間には、彼ら独特の言葉の流行があって、みんな、自然にそれを使っています。

たとえば「映(ば)える」という言葉の意味、ご存じですか? これは、フェイスブックやインスタグラムなどのインターネット交流サイトで投稿された写真が、鮮やかに際立って見栄えがよいこと、を指します。

何?「銀バエがたかること」だと思っていた? ご主人。じゃあ、まさにあなたは今、映えているところですよ!

こういう若者言葉を、我々オヤジが無理して使うと、バカにされるのです。

なぜなら、彼らにとって、我々は別社会の人間だから。似たような外見(人類として)だけれど、中身の違う別の生き物みたいなもんなんです。