エアコン代わりにアロマの霧に包まれて

ひとり暮らしだと、家の隅々まで自力で掃除しなくてはならないが、ものは考えよう。小まめな掃除は風水的にもよい気をもたらすという。洗い物ではスポンジを使う前に、お茶の出がらしのパックを利用し、油ものなどはそれでいったん汚れを落としてからスポンジで洗うと、水や洗剤の節約になる。

ただし、どうしても譲れないのは使い捨ての布巾。無駄遣いかもしれないが、何度も洗って干した布巾の臭いが私は苦手なので、そこは割り切ることにした。

食器を洗い、テーブル、台所周辺、フローリングの床、玄関のの順に拭いていく。そこまですればボロボロになるので、未練なく捨てられる。おかげで一度にあちこちの掃除が済ませられるようにもなった。

電気の無駄遣いと気づいたのは、何となく付けっぱなしのテレビ。番組内容はほとんど覚えていないのだから、観るのをやめた。

夏場はフローリングの上に直接寝て、アロマディフューザーを傍らに寄せる。その霧が下に落ちるとフローリングがひんやり、エアコンのような役割をしてくれるのだ。アロマの霧に包まれて寝ると心地よく、エアコンを使う頻度が減った。

生活を見直すことでできる節約はたくさんあり、それが単なる我慢やケチ根性ではなく、自分にとって効果が感じられると楽しくなる。ひとり暮らしだからできるところもあるが、地球環境だけでなく、自分自身のためのエコとも言えるのだ。

自分軸で生活を捉え直したことで、日々のストレスも減った気がする。これからも長く続く人生、お金は必要である。楽しめるところは楽しみ、自己流のエコ生活を続けて気楽に暮らしたい。


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