生い立ちのせいなのか、お金を使うのが大好きで、気前よく高級な品をくれる高野さん(52歳・仮名)の従姉。しっかり稼いで、しっかり使う。「金は天下の回りもの、使うと入ってくる」「買えるうちに買っとく。人間なんていつどうなるかわかんないんだから」が口癖の姉御肌。ついには夫も処分して——。ポジティブ思考もここまでくると、もはや見習うべきか戸惑うものの、「笑って生きたもん勝ち」なのかもしれません
彼女の口癖は「金は天下の回りもの」
私には5歳年上の、子どもの頃からずっと仲のいい従姉がいます。結婚後も家が近く、子どもの人数と歳が同じ。そして両親と同居していることも同じで、生活環境がよく似ていました。
私たちはまるで実の姉妹のようですし、夫同士も気が合うので、お互いの家を行ったり来たりして家族ぐるみのおつき合いをしていました。クリスマスなどのイベントの時はどちらかの家に泊まって楽しく過ごします。夫同士で飲みに行くこともありますし、年1、2回は家族旅行も。みんなで東京、大阪、岡山、九州などに行きました。
従姉は明るく社交的、活動的で、典型的な姐御肌。イベントや旅行の時はさっさとチケットや宿を手配してくれて、本当に頼もしい限りです。
お互いにフルタイムで仕事をしていたので、使えるお金はそこそこありました。私は子どもたちを大学に進学させるためにこつこつ貯蓄していましたが、従姉はというと、「金は天下の回りもの、使うと入ってくる」が口癖。営業の仕事でトップを取り続けるなど、しっかり稼いでパーッと使うタイプです。「買えるうちに買っとく。人間なんていつどうなるかわかんないんだから」とよく言っていました。