1月1日、6年ぶりとなる元日コンサートで多くのファンを魅了したKinKi Kids。今年はCDデビュー25周年の節目を迎えます。コロナ下で急遽開催となり、ステージにはピアノが一台、息の合った歌声が響き渡り――。ライター・上田恵子が贅沢なライブの様子をレポートします
赤と青の光の中、グランドピアノ1本で
2022年1月1日、東京ドームにて『KinKi Kids Concert2022』が開催された。KinKi Kidsにとって2022年は、CDデビュー25周年イヤーにあたる。彼らが元日に東京ドームでコンサートを行うのは、2016年1月1日の「2015-2016 Concert Kinki Kids」以来6年ぶりである。
デビュー翌年の1998年から、東京ドームでコンサートを行ってきたKinKi Kids。現地での公演回数は通算59回を数え、自身が持つ「単独アーティストによる東京ドーム最多公演数」の記録を更新した(注・10周年イベントを含めると60回)。
コロナ下で開催された今回のコンサートは、ファンの協力のもと、着席・歓声なしということで実現したもの。急遽の開催決定だったこともあり、ステージに置かれているのはグランドピアノのみ。赤と青のペンライトで染まった会場に『新しい時代』の前奏が響き、コンサートがスタートした。
▶︎【動画】KinKi Kids「新しい時代」Music Clip (from O album)
※公式YouTubeチャンネル「Johnny's official」より
堂本剛作詞による、今の時代に寄り添ったバラード。透明感のあるメロディーに乗せた2人の優しい歌声が、空白だった時間を埋めていく。まるでKinKi Kidsとファンだけで海の底にいるような、静かで美しい幕開けだった。