●80代、90代の言い分

<幸せだと思います…その理由は>

・95歳で自立して暮らせること、子どもたちがそれぞれ定年まで会社を勤め上げ、孫、ひ孫の顔まで見せてくれたこと、持ち家があり、年金で暮らせるだけの生活ができること。すべてありがたいと思っている (95歳)

・満洲で生まれ、8歳で日本に引き揚げた。両親は私が10代のうちに続けて亡くなったので、親の2倍以上生きられるなんて考えてもいなかった (82歳)

<幸せとは言えません…その理由は>

・友人の数が年々減っていく (86歳)

・夫が84歳でリンパ腫が見つかり、幸せな日々からどん底の生活へ。子どももなく、きょうだいも他界してしまった私がいま一番ほしいのは、なんでも話せる肉親 (86歳)

・子ども3人のうち、2人も私より先に亡くなった (81歳)

 

●働く私に幸あれ

<幸せだと思います…その理由は>

・1年半後に、お惣菜屋を開業しようと計画している (60歳)

・美容室を60年間、ひとりで営業している。お客様から「みんなと毎日楽しくしゃべってお金ももらえて、ええねー」と言われる (84歳)

・子どもに先立たれ、自死家族のグリーフケアに参加。カウンセリングや前世療法も受けた。一生抱えていくと決めて、50代で社会福祉士の資格を取得。仕事で必要とされているのを感じると救われる (71歳)

・いまだ週2~3日、パートで働けることに感謝 (80歳)

・健康でいる限り、倒れるまで楽しく働きたい。コロナでお休みしていたが、自宅で茶道教室をひらき、幼稚園や小学校でも茶道を指導してきた (86歳)

・人と交わって暮らしているときに幸せを感じる。月に一度、園芸教室、体操教室に通い、週3回知人宅の草取りをして月2万円いただいている (76歳)

<幸せとは言えません…その理由は>

・コロナ禍で昨年、失職。生き甲斐がなくなった。夫は病を抱えているため、娘は大学中退後、バイトや派遣、水商売などで生計を立てている。これでは生き甲斐があると言えない (57歳)