今はよそのおうちのペットを見ることが心の癒やし

ある時、黒猫を連れた人を見つけた。猫はリードをつけていないのに、上手に飼い主さんと距離を保っていて、とても賢いなぁと感心。いつの頃からか夕刻になると、散歩する犬や猫と人を眺める習慣ができた。

じつは一度、ハムスターを飼ったことがある。夜行性のハムスターは、寝室に置いたゲージの中の回し車をカタカタカタカタと回し、私はその音を聞きながら眠ったものだ。

とてもかわいかったが、寒い冬に死んでしまった。もともとの寿命が短いとはいえ、死んでしまったことがつらくて、「次のハムスターを飼おう」とは思えなかった。

今は、よそのおうちのペットを見ることが心の癒やし。いつも「ありがとう」という気持ちになっている。


※婦人公論では「読者のひろば」への投稿を随時募集しています。

アンケート・投稿欄へ