自分ではペットを飼わず、よそのおうちのペットを見ることが<心の癒やし>という佐藤さん(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本紙記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは60代の佐藤由美子さんからのお便り。自分ではペットを飼わず、よそのおうちのペットを見ることが”心の癒やし”という佐藤さんですが、実はハムスターを飼っていたこともあったそうでーー。

よそのペットを愛でる

コロナ禍で外出自粛の日々、動物に癒やされている。わが家にはペットがいないのだが、近所の犬がかわいくて、見かけると心があたたかくなる。

買い物に行く時に通りかかるAさん宅の庭には柴犬のタロウがいて、いつもアイコンタクトを取っている。小学生の孫が幼い頃、「ワンワン見る~」というので、Aさんに見せてもらい、タロウと顔見知りになった。

当時のタロウは若くて元気いっぱいに走り回っていたが、今は寝ていることが多い。家人が出かける時は、「ワオーン」と一声鳴き、「置いてきぼりは嫌だ」と訴えているかのようだ。

ほかにも、トイプードルと散歩中のBさんとすれ違う時は、犬を挟んでマスク越しに挨拶をする。(犬の名は聞いたのに忘れてしまう、トホホ)

わが家の窓からは山や川が見える。その川辺の道は散歩コースになっていて、犬の散歩をする人が行き交うのを窓越しに眺める。