親子で共倒れをしないために、要介護1~5なら訪問介護を利用してみましょう。これはヘルパーさんと呼ばれる訪問介護員が、入浴や食事、排泄などの「身体介護」や、洗濯、掃除、調理などの「生活援助」を行なう介護サービスです。

このサービスを受けるには、本人か親族、ケアマネージャーなどが市区町村の介護保険課に介護認定申請書を提出します。申請の許可が下りると、認定日からサービスの開始となります。

同居している健康な家族がいると、このサービスは利用できないのでは? と思っている人もいますが、事情によっては利用できるケースもあるようです。ケアマネージャーなどに訪問介護サービスを利用したい理由を、一度相談してみることをお勧めします。

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、本人やその親族からの相談を受け、ケアプラン(介護サービスの給付計画)を作成し、市区町村や他の介護サービス事業者などの連絡や調整を行います。

一般的にケアマネージャーは施設や病院に帰属しています。あまり知られていませんが、ケアマネージャーの中にはフリーもいます。フリーを選択する理由はさまざまでしょうが、「施設で儲けにならないプランなど立てるなと言われた。本当に利用者さんの役に立つケアプランを立てたい」と話してくれた方もいました。

ケアマネージャーを探すには、近所や友人・知人に評判を聞いたり、地域包括支援センターでフリーの方も含めて紹介してもらったりするといいでしょう。

地域包括支援センターとは、厚労省のHPでは、地域の高齢者の総合相談、権利擁護や地域の支援体制づくり、介護予防の必要な援助などを行い、高齢者の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とし、地域包括ケア実現に向けた中核的な機関として市町村が設置しています。令和3年4月末現在、全国で5,270ヵ所が設置されています。ブランチ(支所)を含めると7,305ヵ所あります。