会議についていけていないのは誰?

あなたは企画会議の席でプレゼンテーションをしています。すると同僚が、ある表情を数秒間、浮かべました。

【写真◆】を見て、会議を円滑に進めるためにどの人物にどんなアプローチをすればいいでしょうか?

【写真◆】どの人物にどんなアプローチをすればいい?(写真は『裏切り者は顔に出る』より)

それでは解説です。

(2) の人物に「質問を促す」「ここまでの説明の中で不明瞭な点があるか聞いてみる」が適切なアプローチです。

(2) の人物の顔には、眉が中央に寄せられ引き下がる表情が生じています。これは熟考を意味する表情です。「怒り表情かも知れない」と思われた方もいらっしゃると思いますが、怒りである可能性は低いです。それは、この表情を数秒間生じさせていることから推測できます。

仮に会議の場で怒りを抱いたとしても、通常、怒りを顔に出すことは躊躇(ためら)われるため、0.5秒の微表情として生じる可能性が高いからです(当該の人物が傍若無人の場合は別ですが)。

熟考のコミュニケーション機能は、相手に考え中であること、相手の話を理解できていないということを伝える働きです。したがって、(2) の人物の想いを汲み、質問を促したり、ここまでの理解を問うことで会議を円滑に進められるでしょう。