産後の私に浴びせた言葉

それから2年がたち、私は3人目の子どもを授かり、忙しい毎日を送っていました。さすがに大変になって、近くに住む私の両親に手伝いを求めましたが、両親ともに80歳を過ぎ、父は大腸がんの手術をしたばかり、母は生活を支えるためにフルタイムで働いています。姉は独身ですが、地方の会社で寮暮らし。

もはや頼れるのは義母だけだと思い、夫と相談して、1ヵ月だけでいいからと、義母に手伝いのお願いしたのです。

北海道から千葉まで行き、両親に頭を下げて頼みました。でも義父は、「何で行かなくちゃ行けないんだ!! 子どもなんか作るからだろ!」と吐き捨てます。私は腹が立つのを通り越して、悔しさと、何とも言えない感情で、震えてしまいました。自分の孫なのに、どうしてそんな言葉を投げつけるのだろう。

それでも、義母は手伝いに来てくれました。手伝いといっても、2歳の長男の遊び相手をするだけで、食事の支度も、新生児のおむつ交換も部屋の掃除も一切してくれません。彼女が来てちょうど1週間、義母の携帯に義父から電話がありました。義母は一通り話したのち、私に向かって携帯を差し出し、「電話を代わってと言ってるから、出て」と言います。

仕方なく代わって挨拶をすると、義父が突然大声で怒鳴り出したのです。地獄の使いか、というほどの声で、「おい! お前の親はいったい何を考えてるんだ。うちのかかあだって、足が痛いって半病人みたいにしてるんだぞ。棺桶に片足を突っ込んでいる老人をこき使いやがって。もうお前の親とは普通のつき合いはできないからな!……」。

後半に至っては、何を言っているのか意味がわかりません。このとき、何かが吹っ切れたというか、もう義父には何を言っても無駄だと気づいたのです。