不幸ではなく、幸せの数を数えてください
何かにつけて怒りを感じる人というのは、自己評価が高すぎたり、人に期待する依存心を持っていたりする場合があります。自分が思っていたことと違うと怒る。共感されずに怒る。人に裏切られたと怒る。責任主体がないから、相手に振り回されて怒る。悩みの原因となる前述の「自己憐憫」「依存心」「責任主体ではない」の3要素がすべて揃っているのです。
そのままの状態が続くと傲慢な人になってしまいそう。怒りを感じたらひと呼吸置き、「金持ち喧嘩せず」と自分に言い聞かせてみましょう。そして不幸の数ばかり数えず、小さなことでもいいから幸せの数を数えるように視点を変えてください。
この方は「怒りの感情のただなかにいる」と自覚がありますから、冷静に分析すれば、感情を抑え、理性で解決へとつなげられるはずです。
ボランティアは大我の愛で
息子さんのことで言えば、「経済状況が厳しいので、大学院へ行きたいなら働いて」と、なぜ本人に言えないのでしょうか。もしかすると息子さんに、「お母さん、進学させてくれてありがとう」と言ってもらいたいのでは?
また、パソコンで四苦八苦し、若い人からの冷たい視線を感じるというのは、「頑張っている自分を認めてほしい」という承認欲求の表れです。
また、「会社で感謝されない」という悩みは働く人の多くが抱きやすいのですが、感謝されなくて当然。なぜなら仕事とは自分が能力を提供し、対価としてお給料をいただく、ただそれだけのことだからです。職場で感謝の言葉を求めるのは欲張りだと思いましょう。
それはボランティアも同じ。仲間に苦労をわかってもらおうと思うのは、厳しいようですが、依存では? 誰かのために、という大我の愛がボランティアなのですから。
すべてにおいて、あなたが責任主体であることを忘れないようにしましょう。