小さい頃から、命の大切さを教えてもらった(MISIA)

アフリカ大陸の国って?そんな人にこそ届けたい

中村 TICAD名誉大使とは、どんなお仕事をされるんですか。

MISIA 基本的にはアフリカのことをいろんな方に知っていただき、TICADへの関心や認識、知識を広めることです。そのため歌を歌ったり、「AMAZING LIFE」という楽曲を提供したり、講演会もやっています。私たちが伝えようとしていることって決して難しいことではないんですけど、日本人にはまだまだ遠い国じゃないですか。

中村 そうですよね。アフリカにどんな国があるのか、全部はなかなか思い浮かばない。

MISIA 国名を知っていても、それがアフリカ大陸だということを知らない人もいますよね。音楽とアートで世界を良くしていこうというコンセプトで、2010年に一般財団法人mudef(ミューデフ)を立ち上げ、理事として活動を続けています。これまで私は音楽を中心に伝えてきたけれど、今回アフリカのことをより多くの方に知ってもらいたいと思い、7月26日に初の絵本を出版しました。文章は私で、絵は大宮エリーさんにお願いしました。タイトルは『ハートのレオナ』です。

中村 へえ、どんな内容なんですか。

MISIA 調べてみたらアフリカを題材にした絵本はほとんどなくて、あったとしてもアフリカを単一的に見ていたりとか、すごく脚色が強かったり。じゃあ本当のアフリカを子どもたちにもわかるように書いてみようって構想を練って、ライオンの女の子レオナが、仲良しのペリカンとアフリカを旅しながらアフリカを知っていくという物語にしたんです。

レオナちゃんはケニアのサバンナに住んでいて、パパとママと姉と妹と暮らしている。ライオンの子どもはたてがみに茶色や黒の模様があるんですけど、レオナちゃんはおでこにハートの模様があるんです。