人は人との出会って成長していく
その後、番組のMCを務めることになった大学教授がいたり、出演がきっかけで多くのベストセラーを出版することになったりした広告プランナーなどもいました。それを見ていたことで、いつからか、私にもそのワザが身に着いたのだと思います。
人というのは、人とのちょっとした出会いがきっかけとなって大きな一歩を踏み出し、成長していくのだということを知りました。
もちろん、その逆もあります。30歳目前でバツイチになり、「これから、どうしていこう」と思っていた私が、ライターと放送作家として同時に歩み始めることができたのは、親身になって指導してくれた編集者やスタッフ、そして師匠のお陰。実は雑誌にも《師匠》と呼べる男性ライター(というか、コーディネーター)が居て、彼は「山田は、テレビやラジオでも仕事をしているので、顔が広いよ」と、多くの編集部に対し、ものすごい売り込みをかけてくれました。
もっとも、大したキャリアがないことはすぐにバレてしまい、某編集部でデスクから「ズブの素人」となじられ、泣いて帰ったこともありましたっけ。
それでも、やっぱり私は人に恵まれていて、出会った多くの人と、アンミカさん風に言えば、清々しいエナジーを交換し巡らせ合いながら今に至るように思います。