放送作家・コラムニストとして、数多くの著名人にインタビューし、コメンテーターとして活躍している山田美保子さん。小さいころは引っ込み思案で話すことも苦手だったそう。そんな山田さんを変えたのは何だったのか。さまざまな出会いや、出会った人のアドバイスを通じて、今の自分があるという山田さんが、自分が楽になるコミュニケーション術を紹介する新連載。第11回は「パワフルな友、アンミカさんのこと」です。(写真提供◎山田さん)
アンミカさんの忘れられない言葉
「2022年も、沢山の清々しいエナジーを交換し巡らせられたら幸せです」
今年の1月1日、アンミカさんから送られてきたLINEの一文です。
最近のテレビ番組は、出演者の年齢をどんどん若返らせているのですが、今年3月の誕生日で50歳になったアンミカさんは相変わらず多くの番組から引っ張りだこ。特に男性お笑い芸人さんからの信頼は厚く、レギュラーやゲストとして「アンミカさんには居てほしい」と希望する芸人さんを何人も知っています。どんな企画にも笑顔で対応し、一つ質問したら、いくつものエピソードが出てくるし、知識量がハンパない。
昨夏放送された『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)でのアンミカさんの「白って200色あんねん」は忘れられない言葉です。
「ホンマは、ものすごいキツイこと言ってるように見えんねやろうけど、物事を悪く言うの苦手やねん。ちっちゃいもののいいところをコップ1個でも、タオル1個でも、探すのが好き」とアンミカさんが話した後、千鳥のノブさんがテーブルの上にあったおしぼりを指さし、「そのタオルも褒めれます?」と訊ねたとき、アンミカさんから飛び出したのが「白って200色あんねん」。その後は、「乱反射」や「毛同士の絡まり」「毛羽立ちの程良さ」など早口で畳みかけ、松本人志さんをはじめ、卓を囲んでいたタレントさんたちを沸かせたのです。