意気込みを語る月城

 

月城は「誰もが知っている作品であり、小池先生の言葉にプレッシャーを感じますがやりがいを感じる」と意気込みを、海乃は「素晴らしい作品にめぐり逢い、出演させていただけることが幸せ。ギャツビーが一生かけて愛したデイジーをどう演じていけばいいか考えている」と語った。

「素晴らしい作品に出演できて幸せ」と海乃

演技の振り幅が魅力

小池氏は、月城の魅力について聞かれると「楚々とした感じがありながら、ルキーニをやるとパリっと。演技の振り幅があり、端正な顔立ちでくずれた役もできるので、ギャツビーのような生まれ育ちはよくないし、怪しい部分もある、〈綺麗とは言えない生き方をする人〉の中に見える〈純粋さ〉を表現できると思う」と絶賛。

海乃に関しても「デイジーは奢ったところのある女性。(海乃は)『ロマンス劇場』では自分の好きに生きようとする勝手な女性を面白く演じていた」と期待を寄せた。

小池氏は、この作品を現在上演する意味について「バブルを経た日本で、今はIT関係の方が成功者になっているが、時代や手段が大きく変わっても、浮かぶ人、成功する人はいる。成功への憧れや挫折は時代を経て変わらないもの。今、コロナもあるがなにか区切りを迎えている時に、説得力のある物語だと思う」と語った。

令和の今にふさわしい、〈芝居の月組〉が作り上げる『グレート・ギャツビー』が、今から楽しみだ。

◆宝塚月組公演『グレート・ギャツビー』 -F・スコット・フィッツジェラルド作“The Great Gatsby”より-は、2022年7月16日から8月22日まで宝塚大劇場で、
9月10日から10月9日まで東京宝塚大劇場にて上演される。