(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
圧倒的なオーラを放つトップスターの存在、一糸乱れぬダンスや歌唱、壮大なスケールの舞台装置や豪華な衣裳でファンを魅了してやまない宝塚歌劇団。初の公演が大正3年(1914年)、今年で107年の歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第19回は「組長の親心」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)

「今夜、ロマンス劇場で」

2001年1月に開場した東京宝塚劇場の来場者数が、2千万人突破!
その記念セレモニーが行われた様子をニュースで見ました。
2千万人目になりたかった越乃です。

というわけで先月、2千万人達成のすぐ後に? 観劇して参りました。
新生月組のお披露目公演
『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』です。

『今夜、ロマンス劇場で』は、映画を舞台化した作品で、
ご存じの方も多いのではないでしょうか?
映画では、モノクロ映画から飛び出したお姫様を綾瀬はるかさん、
映画監督を夢見る青年を坂口健太郎さんが演じられていました。

映画も予備知識もない状態、真っ新な予習なしの観劇となりました。

開演し、何かいつもと違う感覚に気づきます。
ん???

トップさんが変わると、組の雰囲気はガラリと変わります。
それは私も何度も経験しているので、想定内です。

このいつもと違うという感覚が、しばらくしてわかりました。

東京宝塚劇場で。大鳥れいちゃんと