組長時代の組子には心配をしてしまう

月組の前のトップスターは、珠城りょうさんでした。
たまきのことは、下級生の頃から一緒に過ごしてきたのでよーく知っています。
たまきの人間性も、性格も、癖のような事も、少なからず知っているつもりなので、
観劇していても、舞台に立つまでの時間の過ごし方など、ふとしたときに想像してしまったり、親心のような感覚でいつも見る癖がついていました。

新トップスターの月城かなとさんは、私の退団後、組替えで月組にきた方です。
よって、余計な心配をする必要がない方なのです。

決してたまきが心配な人だったわけではありません。
かっこよく素敵な男役さんでしたが、
組長時代の組子には、ついつい心配が先に立ってしまうもので…。

月城さん、なんと綺麗で完璧な人なのだろうと思っておりましたが、
やはり堂々たるもの。
歌、芝居、踊り、どれもお上手で、
お芝居に引き込まれ、綺麗だなぁ、かっこいいなぁと、一ファンとして観ておりました。

月城さんに愛らしく寄り添う娘役トップの海乃美月ちゃん。
下級生の頃の海ちゃんを知っている者としては、あぁ嬉しや。
海ちゃんに関しては、どんなに立派になっても、やはり余計な心配をしてしまいます。

そして、素敵でコメディもできるカッコいい二番手、ちなつちゃんこと、鳳月杏さん。
ちなつも下級生の頃から一緒にやってきた人なので、組替えをしてまた月組に帰ってくると聞いた時には、私はもういなかったけど、とても嬉しかったですね。
他の組のエキスを吸収し、いろんな事を体験して一周り大きくなったちなつが帰ってくる事は、みんなが喜びましたし、組へのいい刺激になり、
みんなのモチベーションも上がりました。

世界観が表現された「ロマンス劇場」のポスター