『松丸家の育て方』(著:松丸亮吾、メンタリストDaiGo、松丸悟、松丸彗吾、松丸怜吾/repicbook)

自ら算数の問題を作っては友だちに出題していた

事実、亮吾は次のように話しています。

「この番組がきっかけで、柔軟性や発想、ひらめきみたいなものが自分のキーワードかもしれないと思い始めました。小学3年生のときです。そこから異常にはまって、ひらめきとか謎解き関係の本を学校の図書室で借りまくり、一年で読み尽くしてしまいました。そのため小学4年生の頃には、問題を解きたくても解けないという状況になってしまったのです。そのとき、『チューチューロケット!』のゲームを作るという発想が閃いたのです。自分で問題を作ってしまえば、新しい問題として楽しめるという考えです。早速、自分で専用のノートを用意し、『謎解きワールド』というタイトルでオリジナルの謎解き問題を作っては、友だちに出題していました」。

実は謎解きだけでなく、学校で習うような問題も小学生のときから作っていたようです。

これも《ゲーム感覚》です。

学校で使う無機質な計算が並んでいるだけのドリルは、亮吾にとってあまりにつまらないものでした。そこで、楽しく計算ができるように自ら算数の問題を作っては友だちに出題していたのです。

驚いたのは、『算数オリンピック』の大会で出題された問題が、当時小学4年生の亮吾が作った問題と図形の長さが違うだけで、内容が同じだったことです。この頃から、かなり高度な問題を作っていたことがわかりますよね。

実は大学受験のときも、亮吾の考えた数学の問題が、東大の二次試験で出題されたそうです。東大の数学は、難解で複雑な問題が6問出題されるのですが、そのうちの1問は亮吾が想定した問題と同じ考えで解ける問題だったとのこと。

6問中3問が解けたら合格と言われている中、1問の予想を当てたわけですから、受験生にとってはすごく大きな出来事だったわけです。