洗濯ブラザーズの3人。左から茂木貴史さん、茂木康之さん、今井良さん(写真提供:アスコム)
毎日の洗濯について「『消臭力抜群』とうたった洗剤を使っても洗濯物が臭う」「最新の洗濯機なのに期待通りに汚れが落ちない」といった悩みを持つ人も多いのでは。それに対して「あなたの洗濯のしかたは間違っている!」と喝破するのが、横浜と東京・三宿でクリーニング店を経営するかたわら、劇団四季らの衣装クリーニングも手掛ける洗濯ブラザーズの3人です。3人は「特に洗濯機について、その実力を出し切れないまま使い続けている人が多い」と言いますが――。

「洗い」「すすぎ」「脱水」、服から汚れが落ちるのは、どこ?

洗濯機のスタートボタンを押すと、洗い→すすぎ→脱水という流れで洗濯機が動き始めます。

「おまかせ」「よごれスッキリ」「おしゃれ着」「スピード」など、いろいろなコースがありますが、基本のプロセスは同じです。

では、洗い→すすぎ→脱水のうち、どの行程が大切だと思いますか?

「洗濯なんだから、洗いでしょ?」

たいていのみなさんは、そう答えますが、これは間違いです。

じつは、洗濯は「洗い」の行程で汚れが落ちているのではないのです。

図1:汚れが「脱水」と「すすぎ」で落ちるまで (図:『日本一の洗濯屋が教える間違いだらけの洗濯術』より)