『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(著:洗濯ブラザーズ/アスコム)

洗剤を水に溶かしてから衣類を入れる

もうひとつ、手動でやってほしいことがあります。

そもそも、水自体にかなり洗浄力があります。洗浄力があるというのは、裏を返せば繊維にとって刺激があるということです。色が抜けたり、縮んだり、傷んだりする原因になります。

そうならないように、衣類を水から保護しなければなりません。

そのために使うのは、洗剤です。洗剤にはもちろん洗浄成分が入っていますが、しっかり水に混ぜると、衣類を水の攻撃から守ってくれるのです。

タテ型の洗濯機なら、まず洗濯槽に水を張ります。その水に直接、洗剤を入れます。

そして2~3分、洗濯機を回します。これで泡が立つので、そこで初めて衣類を入れてください。このひと手間で、洗剤がムラなく溶けて泡立ち、衣類を保護してくれます。

タオルをこのやり方で洗ってみると、いつまでも吸水性が落ちず、ふっくらした風合いが長持ちして、びっくりすると思います。

ドラム式の場合は、水と洗剤を先に混ぜることが難しいので、事前に水と洗剤を1対1の割合で混ぜたものを、洗剤ケースに入れればOKです。このワンアクションで、服が長持ちするようになります。