石橋拓也(静岡県静岡市出身)

石橋拓也さん

●人力車に出会ったきっかけは?

東京力車のユニットオーディションです。それまでは人力車の存在すら知らなかったです。

●音楽と人力車の俥夫として二刀流の活動ですが、大変な部分や、お客様からの言葉などで励みになったりすることは?

体力的に大変なのはもちろんあるのですが、ライブも人力車も疲れている所をお客様に絶対に見せるわけには行きません。どれだけ疲れが溜まっていようが明るく笑顔で仕事をしなければならないので、それは大変だなと思います。

今年もとても暑い夏になると思いますが、人力車に乗って頂く皆さんにとにかく笑顔になってもらえるように頑張りたいと思います。そのためにも、体調管理や水分補給、熱中症対策などしっかりしていきたいと思います。

ただ、仲間やファンの皆さんは僕の顔を日頃からよく見ているので、顔に疲れが出ている時はすぐに分かるらしいのです。「疲れているね。ばっしーは人を常に楽しませようとする気持ちがとてもよく伝わってくるから、それが嬉しい。でもあまり無理はせずに体を大事にしてね」という言葉を頂いたり。とても優しさを感じて、素敵なファンや仲間に恵まれたなーと思う瞬間でした。

●人力車を引いていて、一番疲れる「筋肉」はどこですか?

ヒラメ筋、腓腹筋。家で毎日セルフマッサージをしてケアしています。

●ハプニングや思い出深いエピソードは?

昨年(令和3年)にとある女子高生が人力車に乗ってくれたのですが、「お兄さん何歳なのー?」と聞かれたんです。「何歳に見えますかー?」とクイズ形式にしたところ「42歳!」と返ってきて少しショックだったのは覚えてます。(笑)

ただ、混じり気のないキラキラしたあの顔は素敵でした!

僕が東京力車に入ってからすぐにフランスのパリで行われたジャパンエキスポというイベントに参加したんです。そのライブで東京力車を知ってくれた仲間が実際に人力車に乗りにきてくれたことは凄く印象的で嬉しかったです。

●コロナ禍の2年間、「浅草観光」が大変な時期もあったと思います。現在の「浅草」はどのような雰囲気ですか?

少しずつ、コロナ前の浅草に戻りつつあり、人出もかなり戻ってきたと思います。浅草はこの何年かでメディアでの話題になることも多く、従来の観光客の方のほか、若い年代や都内の方がものすごく増えた気がします。

地方の方々はまだまだ遊びに来づらい状況かと思いますので、また安心して来てくださるようになれば、コロナ前よりも更に活気のある浅草が見られると思っています。

●ご家族の反応は?

両親もとても応援してくれてます。人力車には乗りに来られていないのですが、ライブに何度か遊びに来てくて、「頑張りなよ」と。高校時代、野球で良い結果を出せずにグラウンドでプレーする姿を見せられなかったことがすごく僕の人生で心残りでしたが、今自分が活躍している姿を両親に見せることが出来ていることはとても嬉しいです。

●「浅草」への思い、「浅草観光」に来られる方へのメッセージを

浅草という街は僕の人生を大きく変えてくれた場所です。「東京力車に出会わなければ、浅草にも来ることは多分無かったし人力車も乗ることは無かったと思う。浅草という場所を知られて良かったし、東京力車に出会えてよかった」というファンの方の声もあり、本当に嬉しく思っています。この活動を続けてきて良かったと思う瞬間です。

浅草観光に来られる皆さん、そしてまだ人力車に乗ったことが無い皆さん、いつでも明るく元気な俥夫の人力車に乗って、浅草の美味しい食べ物を食べて、写真もいっぱい撮って、素敵な浅草観光を一緒に作れたらと思います。是非、お待ちしております。

●さて、新曲「Sole!~おまんた囃子~」が7月20日に発売されます。前作に引き続き大先輩である三波春夫さんの楽曲をフューチャーした作品となりました。楽曲への思いは?

新潟県糸魚川市で始まった「おまんた祭り」がスタートする際に作られた三波春夫さんの楽曲「おまんた囃子」を令和版にアレンジしたお祭りソングです。

当時三波春夫さんも実際におまんた祭りで大勢のお客さんと一緒に歌って踊って盛り上がったみたいなので、東京力車としてもたくさんの笑顔が溢れるようなそんな楽曲になればと思います。