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“いじめっ子”はすべての人のなかに存在している いじめっ子も変わる
自身の経験を踏まえて子供たちに伝えてきたこと
あの時に死に切れなくて本当によかった まさか自分がテレビのなかで仕事をするとは

自身の経験を踏まえて子供たちに伝えてきたこと

最近ではいじめ問題に関して、小学校や中学校で講演をさせてもらう機会があります。また、雑誌や新聞のインタビューでいじめについて語ることも少なくありません。

その時に、僕が自身の経験を踏まえて子供たちに伝えてきたことが三つあります。

一つ目は「辛かったら逃げてください」ということ。二つ目は「絶対に自ら死を選択しないでください」ということ。そして三つ目は「なんでもいいので夢中になれることを見つけてください」ということです。

精神的に最も辛かった小学四年生の時、僕には小学校から逃げ出すという選択肢がありませんでした。「もう学校には行きたくない」と母親に言ったこともありましたが、その申し出は受け入れられなかったのです。

まだ明るかったときの副島さん。小学校の入学式にて(写真提供:副島さん)

この点においては、僕は当時の母親とは考え方が違います。辛かったら、学校なんて行かなくていい。学校に行けないのは、なにもその人が弱いからではありません。いじめている人が100パーセント悪いのです。