セクハラ、パワハラと言われないよう、細心の注意を払っていても、思わぬNGな言動がトラブルを引き起こしてしまって……。女性の多い職場に務める男たちが得た教訓とは
気づまりな深夜タクシー
仕事が忙しく、たびたび深夜残業になることがあります。そんなときはタクシーに乗っていいのですが、「帰る方向が同じ人と相乗りすべし」という上からのお達し。でもそれがすごく難しい。
一番近くに住んでいるのは、隣の部署で、既婚のAさん。美人で名高い彼女も残業が多いのです。だから最初の頃は、何の気なしに「一緒に帰りませんか」と、みんなの前で誘っていました。
ある夜、Aさんを誘うと、「近くのBさんも一緒でいいですか?」と。どうやら、Aさんと私がいつも一緒に帰るので、周りに不倫を疑われたようなのです。私には何の下心もなかったのですが……。
それからというもの、終電近くになると、AさんとBさんと私、「足並みを揃えないと帰れない」という空気が漂い、なんとも苦痛です。(公務員・47歳)
一番近くに住んでいるのは、隣の部署で、既婚のAさん。美人で名高い彼女も残業が多いのです。だから最初の頃は、何の気なしに「一緒に帰りませんか」と、みんなの前で誘っていました。
ある夜、Aさんを誘うと、「近くのBさんも一緒でいいですか?」と。どうやら、Aさんと私がいつも一緒に帰るので、周りに不倫を疑われたようなのです。私には何の下心もなかったのですが……。
それからというもの、終電近くになると、AさんとBさんと私、「足並みを揃えないと帰れない」という空気が漂い、なんとも苦痛です。(公務員・47歳)
お中元を選んだのは
「このたびはけっこうなお中元、ありがとうございます。『今、一番人気のスイーツ!』と社の者も大喜びでして」
取引先を訪ねたとき、女性課長Cさんを見かけて、お中元が届いたお礼を席まで言いにいったんです。すると彼女は忙しいらしく、書類から目を離さず、「ああ、いえ」とそっけない返事。そこで空気を読んで、引き下がればよかったのです。
しかし、男女比率が6対4のわが社と違って、Cさんの会社は女性が8割を占める取引先。つい「さすが女性が多い職場だと、お中元ひとつとっても行き届いていますねぇ」と、いらぬことを!
「それ選んだのは彼ですよ」と、若い男性を指したCさん。あまりの気まずさに、逃げるように帰ってきました。(油脂会社・50歳)
取引先を訪ねたとき、女性課長Cさんを見かけて、お中元が届いたお礼を席まで言いにいったんです。すると彼女は忙しいらしく、書類から目を離さず、「ああ、いえ」とそっけない返事。そこで空気を読んで、引き下がればよかったのです。
しかし、男女比率が6対4のわが社と違って、Cさんの会社は女性が8割を占める取引先。つい「さすが女性が多い職場だと、お中元ひとつとっても行き届いていますねぇ」と、いらぬことを!
「それ選んだのは彼ですよ」と、若い男性を指したCさん。あまりの気まずさに、逃げるように帰ってきました。(油脂会社・50歳)
とっさの一言が伝説に
飲み会の場でのトークほど怖いものはありません。独身の僕の私生活を、女性たちが突っ込んでくるんですよ。
あるとき、「彼女はいるんでしょ?」と聞かれました。まずいことに、その場にいる一人と付き合いはじめたばかりだったから、「いない」と答えると彼女を傷つけることになる。しかし、「いる」と答えると、さらに突っ込まれるし……。焦って出た言葉がまずかった。
「モテるのは、飲み屋の30過ぎたオバちゃんにばっかりですよ。あはは」。
笑ったとたん、女性たちの目がキューッと恐ろしくすぼまり、「ふーん、30過ぎたオバちゃんねぇ」。彼女以外は、みんな30歳を過ぎていました。
あれから4年経ちましたが、僕の「30過ぎたオバちゃん」発言は、女性社員の間にめんめんと言い伝えられています。そろそろ忘れてほしいです。(文具メーカー・33歳)
あるとき、「彼女はいるんでしょ?」と聞かれました。まずいことに、その場にいる一人と付き合いはじめたばかりだったから、「いない」と答えると彼女を傷つけることになる。しかし、「いる」と答えると、さらに突っ込まれるし……。焦って出た言葉がまずかった。
「モテるのは、飲み屋の30過ぎたオバちゃんにばっかりですよ。あはは」。
笑ったとたん、女性たちの目がキューッと恐ろしくすぼまり、「ふーん、30過ぎたオバちゃんねぇ」。彼女以外は、みんな30歳を過ぎていました。
あれから4年経ちましたが、僕の「30過ぎたオバちゃん」発言は、女性社員の間にめんめんと言い伝えられています。そろそろ忘れてほしいです。(文具メーカー・33歳)