カド番とコロナ


予想できなかったナンバー2は、カド番の大関・御嶽海の7日目からの休場。
所属する出羽海部屋の力士に新型コロナウイルスの感染者が出て、部屋全員が休まざるを得なくなったのだ。そして8日目には御嶽海自身の感染が発表となった。

御嶽海は2勝しかしていない。来場所にカド番は持ち越しだね、と単純に考えていたが、そうでもないようだ。新型コロナのせいでの休場は番付はそのままと決まっているが、御嶽海の場合は場所後に検討する、と審判部が発表した。力士の戦いは対戦相手だけでなく、新型コロナもである。

予想できなかったナンバー3は、先場所新型コロナウイルスの感染で休場した前頭2枚目・逸ノ城だ。6日目まで単独トップの6連勝だった。逸ノ城は、初日に小結・阿炎に負けた照ノ富士を5日目に破り2敗の差をつけた。

そして、7日目、逸ノ城の連勝をストップしたのは、4敗しているカド番の大関・正代だった。正代は、最後の仕切りでお尻を上げなければ勝つ確率が高い。私は、正代研究のため、台所の床に70㎝の距離をあけ、仕切り線としてガムテープを張った。そして、お尻を上げて仕切ると立合いが遅くなることがやってみて分かった。

第58代横綱・千代の富士の強さを解明する番組をかなり前に見たことがある。千代の富士は最後の仕切りから飛び出す時の速さが抜群に速いという結果だった。
私は正代の最後の仕切りのたびにテレビ画面に向かい、「お尻さげて!」と叫んでいる(実際は気合いが入り「ケツ下げろ!」と言ってしまうが)。正代は中日で4勝4敗。なんとか大関の地位を守ってほしい。