2022年10月21日からPrime Videoで世界同時配信されるAmazon Originalドラマ『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』。米紙ニューヨーク・タイムズに掲載されたコラムを基に、2019年にアメリカで制作され世界中で話題を呼んだ『モダンラブ』の舞台を東京に移し、1話完結型全7話のオムニバスドラマとして新たな物語を紡ぎます。Episode 1「息子の授乳、そしていくつかの不満」(平柳敦子監督)で主人公・高田真莉役を演じた水川あさみさんが、ドラマやお母様との思い出、女性の生き方などについて語ってくれました。(構成◎かわむらあみり)
愛は生きるうえで必要不可欠のもの
作品で描かれている“愛”は、日本だけではなく、世界中で共通するテーマですよね。ニューヨーク版の『モダンラブ』も拝見しましたが、今回、日本の作品として形になるのは新しい取り組みですし、参加させていただけて光栄です。
各話それぞれに愛の物語が詰まっていますが、実際に愛について語るのは難しいこと。愛って、ありふれたものでもありますが、形があるものではない。愛の何を知っているのか? と言われたら、私はまだ学びが足りないような気もしていて。でも、愛は生きるうえで絶対に必要不可欠で、与え合うものでありたいとは思っています。
今作で、仕事と子育ての両立に奮闘するキャリアウーマンの高田真莉を演じました。彼女は仕事も育児も完璧主義な性格なのですが、それは短所と長所が紙一重な部分でもあるのかなと。完璧主義で自分の考えを貫くことは、彼女なりの正義があって譲れない部分もありますが、時としてワガママにもなり得る。最初はなかなか“まわりの愛”に気付けない場面もあります。
私は女性が活躍するには、「女性だから」とか「男性だから」という、あえての隔たりは必要ないように感じていて。もちろん女性として、やりたいことができる社会や、目指すものが手に入りやすい世の中であったほうがいいに越したことはない。
女性ならではの感情や意見、女性にしか出せないものや色というのは、やっぱりすごく特殊なもので、尊敬されるべきものであって欲しい。女性としてガムシャラにただ勝つ、勝たないということではなく、人間としてどうしたいのかを突き詰めたほうが、良い社会になる気がします。