この記事の目次
〈症状〉便の色や形に注意。自己診断せず受診を
〈検査〉便潜血検査を必ず受けて。異常があれば内視鏡を
〈治療〉早期がんなら内視鏡で検査と同時に切除可能 〈予防〉確実な予防法はない。定期検査が一番有効

〈検査〉便潜血検査を必ず受けて。異常があれば内視鏡を

一般的な検診の項目として、便潜血検査が行われています。便を取って目に見えないレベルの出血の有無をチェック。血液がたまたま入らない場合もあるため、通常2回行います。

進行したがんなら、9割はこの検査で見つかりますが、早期がんの場合、出血は多くないので、半数がすり抜けてしまいます。とはいえ、毎年検査を受けるようにすれば、早い段階でがんが見つかる可能性が高まります。

便潜血検査での異常や、血便、便が細くなるといった症状があれば精密検査を。肛門からカメラ付きのチューブを入れて大腸の内部を観察する大腸内視鏡検査か、肛門からバリウムと空気を入れて腸をエックス線で撮影する注腸造影検査を行います。

エックス線検査では診断しにくい部位もあるので、できれば内視鏡検査をお勧めします。