第二次世界大戦当時、エリザベス女王は英王室の女性で初めて一般国民と同様に訓練を受けて従軍した(写真提供:アフロ)

エリザベス女王96歳までの道のり

▼1926年

4月21日、ヨーク公夫妻の長女として誕生。
90歳を過ぎても趣味とした乗馬は6歳から親しむ。
36年に祖父のジョージ5世が崩御、伯父がエドワード8世となるが、結婚問題により1年足らずで退位。
同年、父がジョージ6世として即位し、エリザベスは11歳で王位継承者第一位に。

 

▼1939年

第二次世界大戦勃発。
42年、王女は15歳で近衛歩兵第一連隊の連隊長に任命され、45年にはイギリス陸軍の婦人部隊に入隊。軍用車両の整備などに従事する。
英王室の女性で初めて一般国民と同様に訓練を受けて従軍した。

 

▼1947年

「私の人生が長くても短くても、帝国という家族への奉仕に捧げます」という有名なラジオ演説は、21歳の誕生日に訪問先の南アフリカから行ったもの。
帰国後の11月20日、長く愛を育んできた5歳上の海軍大尉フィリップ・マウントバッテンと結婚。
戦後初のロイヤル・ウエディングとなった。

 

▼1952年

2月5日、ジョージ6世崩御に伴い、25歳の若きエリザベス2世が誕生。
翌6月2日に戴冠式が行われた。

 

▼1965年

女王は4人の子宝に恵まれる。
王女時代に出産したチャールズ皇太子(17歳)とアン王女(15歳)、即位後に出産したアンドルー王子(5歳)とエドワード王子(1歳)。
しかし世界15ヵ国(現在)の君主であり、かつての英植民地など54ヵ国が加盟するコモンウェルスの首長でもある女王は多忙を極めた。