番組では離婚後、母と小学6年生の娘と2人で暮らす生活の様子を取り上げていた。
娘は、お父さんに会いたいが会いたいと言えないと言った。理由は、母親がかつて娘に伝えた「お父さんに会っちゃダメ」「お父さんと話しちゃダメ」という言葉が娘に刻み込まれていること。そして彼女は「お父さんの話をすると母親が怖くなるから嫌だ」と、話した。
母親は、なぜ娘に父親と会わないでと言ったかと問われると、「離婚の協議で感情的になり、争っている相手なのに可愛い子どもが会いにいくのが嫌だったから」と答えた。
母親はお父さんに会いたいが言えなかった娘の本心を聞き、「大人として親として、言ってはいけないことを言ってしまった」と、カメラの前で話した。
そして母親は、行動する。
離婚した親同士を支援する団体の会を頼り、離婚した父と共に娘を育てていくという共同養育というものを知る。母親は支援団体の人や離婚を経験した別居親の話を聞き、離婚しても一緒に育てていくカタチがあるということを知り、娘が父親に会うことに前向きになる。支援団体という第三者が入ったことで、考え方の整理がつき、ゆとりと冷静さを持てたのだろうか。