自分の歴史も、迷路のようなワンダーランドみたい

「こんなことがどうして覚えられないの!?」と、ジレる娘や息子を見ると、「おだまり。あなたたちの、そのスキマだらけの頭がうらやましいわ」とかなんとか、心の中でつぶやき、まぶたをうすく閉じて、ボケたふりして、こっくりこっくりしてるわけ(笑)。

『白髪の国のアリス――田村セツコ式 紙とえんぴつハート健康法』(著:田村セツコ/集英社)

そういえば、わたしは子どものころから日記をつけるのが趣味だったけど、たまった日記帳を年代順に整えたことがないんです。

起こった出来事も行ったり来たり、ごちゃまぜに。自分の歴史も行ったり来たり、迷路のようなワンダーランドで、なんだかうっとりしてしまうの。